前回はスマホの便利機能の一つ、GPSを使ったナビにまつわるトラブルをご紹介しました。その続きということで、スマホが無かった時代の移動術をご紹介します。

最近は私もスマホに頼りがちですが、スマホや個人向けのGPS端末が普及する前から知らない土地や野山を歩いてきた経験から下記の3点を心がけています。

地図を見つける

駅前や街頭の案内地図でもOKです。徒歩の場合は観光マップや街歩きマップが手に入ると便利です。(人里離れたエリアに行く場合は、事前に地図を用意していました。)

現在地を確認する

どこに行きたいか?よりも地図上で今どこにいるかが重要です。どこにいるか、がハッキリすると目的地までのルートが明確になるため、迷いにくくなります。

方角を確認する

「地図の上が北」と学校で習った記憶がありますが、実際の案内地図などは上が北とは限りません。地図の東西南北を確認したうえで目的地の方角を確認します。これを間違えると目的地の逆の方角に出発することもあります。方位磁石を持っていれば心強いですが、昼間であれば太陽の位置で大まかな方角を知ることもできます。(余談ですが、スマホナビの場合、車から頻繁に取り外し、手元でも向きが変わりやすいので注意が必要です)

この3点を押さえておけば道に迷うリスクがぐっと下がります。

「曲がり道を間違える」や「目的地に気づかず通り過ぎる」可能性は残りますが、万が一起きても小まめに上記②と③を繰り返すことでリカバリー(ルート確認や復帰)も可能です。さらに、そもそも「間違いに早く気付く」ことが重要です。地図上で「〇〇橋が見えたら引き返そう」とか「△△スーパーは1本手前の道にある」といった周囲のランドマークとの位置関係をチェックしておくとリカバリーがしやすくなります。

なお車の場合は運転に専念する必要がありますので、地図の確認などは車を停めて行います。地図の入手は道の駅やサービスエリアがお勧めです。

最後になりますが、前回ご紹介しました2つのエピソードはどちらも仕事やお客様に影響が出ずに対応できたのですが、もう少し時間が少なかったら、訪問箇所が多かったら、と思うと単純に幸運だったのかもしれません。

出張先で東日本大震災に遭遇したり、偶然旅行で訪れた先が被災地だったり、といった経験を持つ私としましては、スマホで地図や移動の情報が得られるのはとても良いことだと感じています。ただ便利な道具に頼ってばかりも不安でして、もしもの時に役立つのは意外にも古い技術や知恵だったりします。昔ながらの移動術は防災の面からも役立ちますので、お出かけの際に試してみてはいかがでしょうか。「もしもスマホやナビアプリが使えなかったら」という状況も想定していただけたら幸いです。