日本水道協会は、南海トラフ巨大地震における被害想定として、上下水道の復旧にかかる日数を最大8週間と予測しています。

ライフラインの復旧は、電気が比較的速やかに行われるのに対し、ガスや下水道は地中深くに管があるため時間がかかるのが常ですが、用意しておいたトイレの備蓄が足りなくなってしまったらどうすればよいでしょうか? 応急的な対処方法として、代用できるものを紹介していきます。

参考PDF:想定される地震および被害状況の整理 – 日本水道協会

ペット用のトイレシートや猫砂で代用

犬や猫を飼っている場合は、ペット用のトイレアイテムで代用しましょう。

便器にポリ袋をセットし、トイレシートを敷くか、猫砂を適量入れます。

また、便器にはめられるほどの大きなポリ袋がない場合は、レジ袋などあるもので代用しましょう。

口を折り返してオマルのような形状にし、床に置いてしゃがんで使用するか、頑丈なごみ箱やバケツなどがあれば、そこに袋を入れて使用します。

トイレシートを使うときの注意点

トイレシートの種類によって吸収量が異なりますので、尿量に合わせて枚数を増やすなどしてください。

猫砂を使うときの注意点

既存のトイレを使用する場合は、便器側に被せるポリ袋を二重にした上で、汚物用のポリ袋が破れていないかしっかり確認しましょう。

便器の中に猫砂を落とさないよう十分注意してください。

問題点

人間の排泄量はペットよりもずっと多いため、生じるゴミ量も多くなります。特に固まるタイプの猫砂については、ゴミが非常に重くなるということを留意しておきましょう。

参考PDF:災害に備えるトイレ対策編 – 川崎市男女共同参画センター

新聞紙や雑誌の紙などで対処

束ねた新聞紙

新聞紙や雑誌の紙、ボロキレなど、身近にあるいらない紙や布などで代用します。

ポリ袋の底に、新聞紙を1枚、4つ折りにした状態で敷きます。

その上に、新聞紙を小さく切ってしわくちゃにしたものを敷き詰めます。

問題点

吸収するまでには多少時間がかかります。

可能であれば、尿は紙コップなどにとって蓋つきの容器に保管し、便だけ新聞紙で包んだほうがゴミの量を減らすことができます。

尿と便を分けて処理したほうがアンモニアの発生が少なく、臭いを抑えることができるといった利点もあります。

参考サイト: マンション・ラボ

おがくず、もみがら、米ぬか、腐葉土などを使う

おがくず

おがくずやウッドチップ、腐葉土など、園芸用の土やマルチング材で代用します。

特にヒノキやヒバのおがくず、ウッドチップ、もみ殻くん炭は消臭性・抗菌性に優れ、吸収力も高いため、簡易トイレの代用品としておすすめです。

使い方としては、トイレやバケツなどにポリ袋をセットして、おがくず(ウッドチップ、もみがら)をひとつかみ入れます。

使用ごとにおがくず等をかけていき、一日分溜まったらポリ袋ごと取り出します。

また、米ぬかや腐葉土については吸収力がないため、尿は紙コップ等でとって別容器に保管し、便のみを埋めていくといった使い方になります。

なお、汚水管・下水道管のつまりや破損がなく、汚水処理施設が機能している場合に限り、取り分けた尿は汚水桝や汚水マンホールから直接捨てることが可能です。

注意点

おがくずやウッドチップ、もみがら、米ぬか、腐葉土などは排泄物が混ざると発酵します。

保管中に発酵が進んで袋が爆発しないよう、汚物の入ったポリ袋は緩めに結んで空気を逃がすようにしてください。

参考PDF: Kacce2012年9月号「備えあれば憂いなし! 災害時のトイレ対策」

まとめ

これらはあくまでも応急的な対処法になります。

災害用の備蓄トイレは、汚物の長期保管という観点からも、消臭性・抗菌性に優れたものでなければなりません。

東日本大震災では、下水道管の仮復旧に要した日数は最大で123日、下水処理場とし尿処理場の仮復旧にいたっては最大1年以上かかった自治体もありました。

災害用のトイレに妥協は禁物です。利便性はもちろん、しっかりとした品質である災害時用トイレ「マイレット」を備蓄しておくことを強くおすすめします。

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参考サイト:日本トイレ研究所