災害の備え|vol.4 ~閉じ込め事故対策について~

熊本地震の余震が続いている間、私は「もし現在いる建物やエレベーターに閉じ込められたらどうしよう」という恐怖を感じていました。閉じ込め事故にならないように日頃から注意しておくことが必要ですね。

私が働く商業施設ではバックヤードの通路脇に荷物が沢山積んであります。熊本地震を体験してからは、荷物が倒れて道を塞ぎ避難できなかったらどうしようと不安でいっぱいです。災害時に外に避難出来ないとなると命が危険にさらされる可能性があります。避難経路を確保することの重要さを改めて感じました。

家での閉じ込め事故対策

私の実家はマンションで、熊本地震の時は父が仕事で外出しており母親が一人で家にいました。そして前震が起き、母は外に出ようとしましたが、玄関のドアが歪んでいて家の中に閉じ込められました。父が帰ってきて力ずくでドアをこじ開けて外に出ることができ、母はやっとの思いで避難することが出来ました。

マンションなどの集合住宅は地震が起きると建物全体に歪みが起き、ドアが開かなくなる場合があります。揺れが収まったら早くドアを開けると良いのですが、大きな地震の場合はすぐに行動することも難しいと思いますのでまずは身の安全を優先して下さい。

また地震の直後はドアが開いても建物に破損が起きている場合はドアが開かなくなる場合がありますのでしばらくはドアを閉めないようにしておくのが良いと思います。避難通路を確保しておく事も忘れずに行って下さい。熊本地震後、私が心掛けていることは家の中でドアに続く動線には高い場所に物を置かないようにしています。また窓の近くにも物を置かないようにしています。

日頃から避難経路を確保しておく事で災害が起こった時に迅速に避難ができます。

エレベーターでの閉じ込め事故対策

 

他にも閉じ込められる可能性が高いのはエレベーターです。東日本大震災では約200件、熊本地震での閉じ込め件数はわかりませんが、熊本市役所でエレベーター内に閉じ込められた職員の方がいると聞きました。

現在、国内約7割のエレベーターには地震時管制運転装置という機械が備わっています。平成21年に設置が義務化されているので21年以降に設置されたエレベーターには地震時管制運転装置が備わっています。揺れを感知すると最寄りの階まで自動運転し、ドアを開ける仕組みになっています。ですが、残りの3割のエレベーターには地震時管制運転装置が備わっていないということになります。

地震時管制運転装置が備わっていないエレベーターでの対策を調べました。

  1. ボタンを全て押す。
    災害対策が備わっているエレベーターでは最寄りの階で止まります。揺れを感じたら全てのボタンを押して下さい。
  2. 閉じ込められたらインターホンで助けを呼ぶ。
    インターホンは大抵のエレベーターに備わっています。停電時でも繋がるようになっているので安心ですね。どこのビルのエレベーターなのかもわかる仕組みになっているので迅速な救助に繋がる可能性が高いです。

停電時はバックアップバッテリーで最寄りの階に移動します。

まとめ

エレベーターに閉じ込められると恐怖感や不安を感じてしまいますが、慌てずに落ち着いて行動すれば避難出来る事がわかりました。

地震等の災害が起きた時はエレベーターを利用しないことが最善ですが、災害はいつやってくるかわかりません。何よりも慌てない事、落ち着いて行動する事を心がけておきましょう。 

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