コロナの中でも出来る防災訓練とは?家庭でもできる防災チェックをしてみよう

先日の9月1日は「防災の日」という事で、今回は防災訓練について少し違った切り口でご紹介します。新型コロナの影響により、防災訓練が中止されるケースも発生しています。元々防災訓練では、人が集まる(集合や点呼、整列)事が多く、救助訓練や物資の運搬や配布なども、人と人の距離をとることが難しい場面があります。防災講習会なども会場や参加者(人数や年齢層)の関係で開催できないケースが発生しています。

今年は防災訓練が実施できなかった、または自治体からの呼びかけ(メールやサイレン等)で終わってしまった方が多いのではないでしょうか?

そこで、今からでも取り組める「密を避けた防災訓練」をご紹介します。
※便宜上、防災訓練と呼んでいますが、実際は個人や家庭で取り組める防災活動となっています。

ハザードマップのチェック

ハザードマップは地図上に避難場所や危険個所が記載されていますので「地震の時は~」「大雨の時は~」といった形でご家庭でも図上訓練的な事が出来ます。自宅や避難場所といった、点でのチェックの他、ぜひ避難ルートを地図上に書き込んだり、目印を付けたりしてください。可能であれば複数のルートを想定できると安全性がアップします。逆に1つしかルートを設定できない場合は、その箇所が要注意ポイント(通れないと避難できない)となります。

これまではハザードマップは自治体の防災部署へ行って・・・という説明をしてきましたが、大半の自治体はインターネットでハザードマップを公開していますので、密を避けるためにWebページから最新のハザードマップを入手してください。

避難ルートをチェック

これまでの防災訓練では、実際の避難を想定してある程度の人数で避難ルートを歩き、所要時間を確認したり、危険個所のチェックを行ってきました。人数が多いと、複数の視点で危険個所がチェックできるというメリットがありましたが、新型コロナの影響下では人が集まると密になるため、お勧めできません。①のように、まずは図上訓練で地図上に線を引くだけでもOKです。もし可能ならば、人数を1~2名に絞って歩いてみるというのも良いと思います。少人数でも距離感をつかむことはできますし、少人数のメリットとして、時間を調整しやすいので、夜間も歩いてチェックがやりやすいと思います。

昼間と違う危険個所や避難の難しいポイントが分かれば、いつ発生するか分からない災害への対応力がアップします。

防災用品のチェック

防災用品のチェックは1人でもできるので、そもそも密になりませんが、ぜひ年に数回はチェックをお忘れなく。

  • 消耗品(食料、水、簡易トイレ、医薬品等) => 期限や数量
  • 電気関係(ライト、ラジオ、モバイルバッテリー等) => 動作確認や電池残量

こういったチェックは忘れがちですので、防災の日などのご家庭や職場の行事にして頂けると良いと思います。さらに、紙に書き出したり、パソコンに打ち込んで印刷しておくと、次回のチェック時も便利です。品名、数量、期限、保管場所などを記載しておくと分かりやすいです)普段使っていて、災害時に持ち出したい物も書き込んでおくと忘れ物リスクも低減できます。

+αとして「どうやって運ぶ?(リュックなど)」「水にぬれても大丈夫か?」「自宅待機や避難長期化のための備えは?」といった、移動や避難の長期化を想定した備えも、ぜひ考えておいてください。建物が無事でも電気や水道が止まって・・・という状況でも防災用品があれば、ある程度の生活は可能なんです。

まだまだ台風や大雨のシーズンが続きます。地震は季節に関係なく発生します。「なんとなく大丈夫だろう」ではなく「もしものときは、(備えがあれば)これで大丈夫」という、災害に強い生活様式を目指してください。

初めて防災用品を購入する法人様へ

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