法人向け防災グッズのおすすめ商品5選を防災士が厳選!会社で最低限用意すべき防災用品や備蓄とは?

企業・法人の防災グッズ備蓄が急務に

地震大国と言われている日本。さらに年間を通じて台風や豪雨、降雪などの風水害にも見舞われます。近年災害が甚大化していることや、2011年3月に発生した東日本大震災からの教訓を受けて、防災グッズや防災用品の備蓄をする一般家庭も多くなりました。

一般家庭だけでなく、企業や法人も災害発生時への備えとして防災グッズの備蓄が求められています。企業や法人は以下の理由から、防災グッズの備蓄が重要です。

・従業員が会社内に待機するため
・従業員が安全に帰宅するため
・BCP対策のため

企業の防災対策やBCPの重要性についてはこちら。

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企業・法人の防災グッズ備蓄義務は自治体によって異なる

企業・法人の災害への備えの重要性を受け、防災グッズや防災用品の備蓄を義務化している自治体も多くあります。おもな企業への防災備蓄を義務化している自治体は、以下の通りです。

・北海道札幌市
・宮城県仙台市
・埼玉県さいたま市
・千葉県千葉市
・東京都
・神奈川県横浜市、川崎市、相模原市
・新潟県新潟市
・静岡県静岡市、浜松市
・愛知県名古屋市
・京都府京都市
・大阪府大阪市、堺市
・岡山県岡山市
・広島県広島市
・福岡県福岡市、北九州市
・熊本県熊本市

備蓄する量は「最低3日分、推奨1週間分」としている自治体が多いです。企業・法人の防災備蓄が義務化されていない自治体に事業所を構えていても「災害対策やBCP対策をしなくても良い」というわけではありません。従業員の命や企業の財産、事業の継続性を守るためにも防災グッズの備蓄をはじめましょう。

企業・法人に求められる防災グッズの備蓄量目安

【一人当たりの備蓄量目安】
水:1日3L×3日分
主食:1日3食×3日分
毛布:1枚

一般的に災害発生後3日間は救助活動が優先されます。その後、4日目以降から帰宅困難者の帰宅支援を行う体制となっていますので、企業は3日分の防災用品の備蓄が求められます。 
また災害の影響が長期化することを考慮し、余裕をもった量を備蓄しておけば、万が一の際の安心にもつながります。

企業・法人向けおすすめ防災グッズ5選

これから企業・法人の防災グッズの備蓄を計画しようとしても「どれをどの程度備蓄して良いか分からない」「備蓄するスペースの確保や防災グッズの保管が難しい」などの課題や悩みを抱える方も多いでしょう。そこで、自社の防災備蓄としてすぐに導入できる、企業・法人向けのおすすめ防災グッズを5つ厳選して紹介します。

Mylet(マイレット)S-500

防災用品マイレットS-500

災害時、食料や飲料水などの準備はしていたものの「断水していたためトイレができず困った」という経験をする方も多いです。災害時にトイレが使用できないと排泄を我慢することによる体調不良や、排泄物の不適切な処理による感染症の発生や衛生環境の悪化などの悪影響があります。企業・法人の防災グッズの備蓄として、忘れずに準備しておきたいのが「災害用トイレセット」です。

マイレットS-500は水のいらない災害用トイレ処理セットです。中身の凝固剤を振りかければ排泄物をすばやく固めて雑菌、悪臭を防ぎます。500回分がセットになっているため、帰宅困難となった社員用としても、一時避難所としてオフィスを解放するときの災害用トイレとしても活用できます。

災害用トイレマイレットS-500

Mylet(マイレット)プラダントイレ

防災用品プラダントイレ

災害用トイレセットは水の流れなくなったトイレにセットして使用できます。ところが「トイレまでの通路がふさがってしまいトイレが使えなくなった」「個室のトイレの数が足りない」といった問題が発生することもあるでしょう。災害時のトイレの備えとして、処理セットとして一緒に備蓄しておきたいのが「簡易用トイレ」です。

こちらは水・湿気に強い丈夫なプラスチック製ダンボールを使用した組み立て式のトイレです。組み立て前は小さなサイズで収納できるため、備蓄時のスペースも圧迫しません。排便袋の底落ち防止パットと滑り止め防止フックも付属しています。

災害時簡易用トイレプラダントイレ

ドライブトイレセットCAR-NI

防災用品・携帯トイレドライブトイレセットCAR-NI

車を運転中の被災を想定したグッズが同梱された防災セットです。以下5つの防災グッズがボックスの中に入っています。
・トイレ処理セット:5回分
・ウェットティッシュ:1袋
・トイレポンチョ(男女兼用):1個
・ポケットティッシュ:2個
・マスク:3枚

車のダッシュボード部分におさまるコンパクトなサイズの防災セットのため、社用車や営業車のスペースを取らずに防災への備えができます。5回分のトイレ処理セットやトイレポンチョ、ウェットティッシュなど車での被災時特に困る「トイレ」の問題が解決できるセットが中心そろっています。災害対策はもちろん、長距離運転や渋滞の可能性のある社用車への備えにもおすすめです。

防災グッズのため、食料品や飲料などは付属していません。あくまで一時避難や簡易的な防災グッズであることを踏まえ、必要に応じた防災グッズを買い足すなどして備えをしておきましょう。

車載用災害用品ドライブトイレセットCAR-NI

防災セットLAPITA(ラピタ)プレミアム1人用

法人向け防災グッズシリーズLAPITA(ラピタ)の個人向け防災グッズのセットです。防災用品のトップメーカーと防災士が共同開発した防災セットで、以下31種36点の防災グッズがカテゴリごとに色付きポーチで分けられ、非常用持ち出しリュックの中に封入されています。

ポーチの種類
中身
ポーチ外
ウォーターバッグ
白のポーチ
・アルファ米(白米、わかめ、五目各1個
・長期保存水4本
オレンジポーチ
・多目的ダイナモライト
・防滴ダイヤルランタン
・単三乾電池(4本)
・防災アドバイスブック
みどりポーチ
・非常用トイレ3枚
・目隠しポンチョ
・全身ドライシャンプー
・コップ付き歯磨きセット
・マスク
水色ポーチ
・防災エアーマット
・ハイブリッドレスキューシート
・レスキュー寝袋
・アイマスク、耳栓
・圧縮タオル
赤ポーチ
・らくらく圧縮袋
・蓄光ホイッスル
・ぱぱっとレインコート
・救急セット
・ソフトパックティッシュ

ポーチでカテゴリ分けされているため、必要な防災グッズを用途に応じてすぐに取り出せるのが魅力です。防災リュックはテントなどに使用されている防水性の高いターポリン素材と止水ファスナー、全方面の反射材を採用。降雨時や停電時、夜間の避難なども想定した機能が搭載されています。

3日分の避難に必要な防災グッズがすべてセットになっているため、従業員へ個人単位で配布する防災リュックとして向いています。リュックには余裕があるため、必要に応じてほかの防災グッズを足すことも可能です。
参考:https://lapita.co.jp/item/10000221/

オオサキメディカル 基本から考えた救急セット

オフィス・現場用品/医療・介護用品の通販サイトASKUL(アスクル)限定販売の救急セットです。「労働安全衛生規則第六百三十四条 第一号」で規定されている、職場に必要最低限の以下の応急処置用品が同梱されています。

(1)三角巾×1
(2)不織布テープ×1
(3)滅菌ガーゼ(滅菌オオサキ医療ガーゼ)×1
(4)ハサミ×1
(5)毛抜き×1
(6)絆創膏(Sサイズ×6、Mサイズ×24、Lサイズ×3)
(7)綿棒(50本入)
(8)伸縮包帯×1
(9)ピンセット×1
(10)消毒液(キズニコ)×1

労働安全衛生規則への対応はもちろん、災害時の応急処置にも役立つ救急セットです。
参考:https://www.askul.co.jp/p/6006066/

企業・法人の防災グッズを備蓄し災害に備えよう

企業・法人の防災グッズのおすすめ商品5つを紹介しました。企業・法人は災害時従業員の安全や事業継続を守る義務があります。いつ起きるか分からない災害への備えを行い、企業・法人としての防災意識の向上にもつなげましょう。

初めて防災用品を購入する法人様へ

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