前回は9月1日の「防災の日」についてご紹介しましたが、今回は防災の日に関連して防災訓練の新しい流れをご紹介したいと思います。

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シェイクアウト訓練は大阪・兵庫でも実施

近年、地震対策の訓練として「シェイクアウト訓練」が注目され各地で実施されています。
各地の自治体でも毎年実施されており、大阪・兵庫を例にみても下記のように実施されています。(他にも市町村単位や防災イベントの際にシェイクアウト訓練が行われる場合もあります)

  • 大阪府(平成30年9月5日11時に実施予定)
    大阪の人口が880万人を超えて推移している事から「大阪880万人訓練」と言います。シェイクアウト訓練と明言しておりませんが、訓練スタイルがシェイクアウト訓練を土台としており、さらに踏み込んで津波からの避難を盛り込んでいます。
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  • 兵庫県(平成30年11月5日10時に実施予定)
    「津波防災の日」に合わせて、南海トラフ巨大地震で津波被害が想定される14市1町で実施されます。
    ※神戸市では阪神淡路大震災にちなんで1月17日にも実施されています。
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一斉防災訓練

シェイクアウト訓練はアメリカで始まった地震対策訓練のスタイルで、日本語では「一斉防災訓練」と表現されています。
下記のWebページに詳しい内容や実施予定の自治体等の情報も提供されています。

日本シェイクアウト提唱会議

とくに、認定基準やシェイクアウト参加の4段階はシェイクアウト訓練の企画段階からぜひ目を通してください。

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シェイクアウトの具体的な訓練内容

シェイクアウト訓練を私なりに簡単に表現しますと

  1. 地震発生時に取るべき基本的行動を身につける。
    「姿勢を低くする」「頭部を保護する」「揺れがおさまるまで動かない」の3ステップを身につけます。
    ※車の運転中等、例外的な状況もありますが、まずは基本を押さえておきましょう。
  2. 自発的に行動してみる
    訓練のきっかけ(地震発生)を自治体の放送やアプリ、メールが知らせてくれるものの、以降の行動(訓練内容)は各自で決めておく必要があります。可能であれば、揺れがおさまった後の行動を実践してもらえればベストです。(①が終わった後は、防災倉庫の点検や消火設備の動作確認等を行うといった一般的な訓練でも良いと思います。)

①の3ステップ以外は具体的に何も決まっていない事がミソで、企業・団体・学校・個人等々さまざまな単位や規模でシェイクアウト訓練を実施できる柔軟さを持っています。
柔軟であることは良い事でもありますが、「各自が事前に考える」というハードルがあるため、普及はまだまだこれからと感じています。
また、日本シェイクアウト提唱会議が上記Webページで紹介しているように「事前学習」「ふりかえり」を実施する事で訓練の効果をさらに高める事ができます。

シェイクアウト訓練は個人でも実施できる訓練ですが、ぜひ家族や友人、同じ職場の同僚に声を掛けてグループや団体として実施する事をお勧めします。あえてお勧めする理由ですが、個人のシェイクアウト訓練ですと、どうしても「自分の身を守る」だけで終わってしまいがちです。そこで複数人で実施する事により、安否確認や対応の役割分担などより幅広い訓練に発展する事が可能になります。防災士としては「一人でも多くの人に助かってほしい」という想いがありますし、個人としても周りの人が助かってくれた方が嬉しいので、複数人での実施をお勧めしています。

この機会にぜひシェイクアウト訓練に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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