私たちの生活に欠かせないトイレ。普段何気なく利用していますが、災害時には深刻になる問題です。
阪神淡路大震災をはじめ、東日本大震災、近年増加している豪雨や台風の被害においても、トイレは大きな問題となりました。
「仮設トイレができるから大丈夫なのでは?」と思う人もいますが、仮設トイレにも盲点があるということを理解しておくことが大切です。
今回は仮設トイレの盲点について、そして災害時のトイレ問題について考えていきます。
Contents
避難所の仮設トイレは問題に溢れている
自然災害によって水道や電気などのライフラインが被害を受けてしまった場合、断水によって水洗トイレは機能しなくなります。
自宅のトイレはもちろん、コンビニなどのトイレも使用することができないため、多くの人は仮設トイレを利用します。
しかし、そこで避難所にいる多くの人々を悩まされるのが、仮設トイレの問題です。
熊本地震や東日本大震災においても、避難所として利用された学校525校のうち74.7%が、問題になった施設・設備として「トイレ」を挙げていることが分かっています。
仮設トイレには以下の問題点や二次被害が懸念されます。
避難者に比べて圧倒的に数が少ない
仮設トイレをひとつ設置するには、人手と時間が必要です。
そのため、被災地が混乱を招いている中、仮設トイレがすぐに設置されるとは限りません。
仮設トイレが避難所に設置されるのは平均1週間と言われています。
また、設置された後も、トイレの数が足りず常に満杯状態となり、汚物ゴミの回収が間に合わないという事態が懸念されます。
感染症などの二次被害も
仮設トイレを設置しても、多くの人が利用することで即満杯となり、清掃やゴミ回収が行き届かず、病原菌発生のリスクも高まります。
感染症によって体調を崩し、トイレ環境の悪化していることで他の感染者からの病原菌が拡散しやすいことも考えられます。
冬期にはトイレの回数が増え、夏期には高温により衛生環境が急激に悪化します。
仮設トイレにおいて、このような二次被害は深刻な問題となっています。
エコノミークラス症候群になる恐れもある
トイレが使えないだけでなく、使えたとしても「汚い」「怖い」「利用しづらい」といった理由から、トイレに行かなくても済むように食事や水分を控える人もいます。
その結果、エコノミークラス症候群などの発症リスクが上がり、持病が悪化して深刻な状態にあることも考えられます。
災害において、直接的な被害が免れたとしても、その後の避難所生活で体調を崩し、最悪の場合命を落としてしまうケースも見られます。
女性はプライバシーの問題も深刻
女性にとっては、男性が思う以上に仮設トイレの衛生面やプライバシーにおいて、ストレスを感じることがあります。
特に妊娠中や子育て中の女性は、トイレの衛生面が重要となりオムツや生理用ナプキンの必要性や処理方法についても、考えなければならない問題点です。
災害用トイレを備えておくことが大切
災害が起きてしまった場合、仮設トイレには様々な問題点があると分かりました。
トイレは生理現象のため、我慢するのはとても辛く、体調の悪化や病気にも繋がり兼ねません。
こういった問題によって被害を受けないためにも、災害用トイレを自宅や避難所に備えておくことが大切です。
災害時のトイレの処理ついては、便器の水を貼らずに用を足し袋へ排泄することは、臭いの原因になるだけでなく、雑菌やウイルスの繁殖にも繋がる恐れがあります。
そのためには、きちんと後始末ができて衛生的な災害用トイレを備えておくことが重要。
災害用トイレに求めることは、
・自宅のトイレで使えること
・使用方法が簡単なこと
・後始末が簡単で衛生的なこと
です。
水なしで利用可能、衛生的な災害用トイレ「マイレット」
マイレットは、水が無くても利用できる災害用トイレです。
洋式トイレに袋を被せるだけですぐに使えるので、難しい組み立てなどは不要。
排せつ後は、抗菌性凝固剤を利用することで、汚物をすぐに固め、避難所などでの雑菌の繁殖を抑える効力があります。
抗菌・消臭効果の強い凝固剤を使用してるので、そのまま可燃ごみとして処理することができるので非常に役に立ちます。
場所を取らずコンパクトに収納できるため、避難用グッズやトイレに備えておくと、万一の時に安心です。
まとめ
災害時には、食料の確保よりもまず、トイレ問題が深刻になります。
仮設トイレが設置されるまでには平均1週間かかると言われており、被害状況によってはそれ以上に時間がかかってしまうこともあります。
災害用トイレを備えておくことで、仮設トイレが設置されるまでの期間や、仮設トイレが衛生的に使えないという場合においても、安心してトイレを利用することができます。
「備えあれば患いなし」という言葉があるように、万一のために災害用トイレを備えておきましょう。