防災分野からみた火山(その2)

前回に引き続き火山についての防災をご紹介します。

今回は火山やその周辺での情報の入手方法と、噴火が発生した際にどうすべきか、どう身を守るかについてご紹介します。

緊急性の高い情報(噴火だけでなく警戒レベルの上下も含む)の入手方法

レジャーや仕事等で火山の付近に行った場合を想定しますと、テレビのニュース速報を頼ることは出来ません。そこで下記のような情報入手手段をご準備ください。(可能であれば複数を準備)

  1. 携帯ラジオ
    注意点:電源をONにしないと情報が入らない。
    休憩のタイミングやニュース番組の時刻に合わせて、情報をチェックするといった工夫が必要。
  2. スマートフォン・携帯電話
    注意点:圏外では情報が入らない。
    事前のアプリインストールや登録が必要。
    下記のお勧めのアプリ、サービスを参考に扱いやすい物をぜひ探してみてください。
    (火山以外の防災情報も配信されるため、とても便利で愛用しています)
    Yahoo!防災速報※メール版はスマートフォン以外でも利用可能。
    NHKニュース・防災アプリ
    goo防災アプリ
  3. ワンセグテレビ
    注意点:電源をONにしないと情報が入らない。
    ワンセグのポータブルテレビそのものがあまり普及していない。
    ※ワンセグ受信機能は一部のスマートフォンやカーナビに搭載されています。

噴火に遭遇してしまった場合の対処法

大阪府発行の「防災+手帳2018」では下記の4点をあげています。
(参考:大阪府発行『防災+手帳2018』2017年発行)

  1. 噴石への対処
    ・リュックやヘルメット、帽子などで頭部を守る。
    ・緊急避難施設や頑丈な建物に避難する。
  2. 火山灰への対処
    ・ハンカチやタオルを濡らして鼻や口を覆う。
    ・ゴーグルや眼鏡で目を守る。
    ※時間に余裕があれば、コンタクトレンズを外す。
  3. 火山ガスへの対処
    ・硫黄のような臭さを感じたら即、避難。
    ・衣類やタオルなどで目、鼻、口を覆う。
    ・風下への避難はNG。
    ※風上はガスの噴出元の可能性が高いため、離れるようにする。
  4. 火砕流、火山泥流への対処
    ・高台や、流路から遠ざかる方向へ急いで避難。
    ※低い方へ流れる性質がある。季節によっては雪崩を誘発する場合もある。

また、被害を防ぐものではありませんが、登山届の提出もお忘れなく。
火山についての参考情報では、こちらも参考になる情報が集まっています。

首相官邸:火山噴火では、どのような災害がおきるのか

2回にわたり、火山についての防災をご紹介しましたが、他の防災と同様に「まずは知ること」からスタートして頂き、もしもの時は身を守る行動や避難を速やかに行って頂けるようご準備をお勧めします。
火山について正しく知ったうえで、山のレジャーやウインタースポーツを楽しんでいただければ幸いです。

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