まもなく「平成28年(2016年)熊本地震」から3年を迎えようとしています。この地震で特徴的と言われていますのは、4月14日21時26分にマグニチュード6.5、最大震度7の地震が発生し、16日1時25分にマグニチュード7.3、最大震度7のさらに強い地震が発生したという点です。
(上記以外にも、14日から16日の3日間だけでも震度6弱、6強の地震が計5回発生しています)

当初14日の地震以降の地震は余震と思われていましたが、16日のより強い地震が『本震』でそれまでの強い地震は『前震』であったと発表されています。

気象庁:【気象庁技術報告】平成28年(2016年)熊本地震調査報告「本技術報告における前震・本震・余震という用語について」

地震等の災害は突然発生するケースが多々ありますが、発生時に身を守るだけでなく発生後についても備えが重要です。発生後(発災後とも表現します)の救助や復旧作業などに向けて資機材や生活用品を備えている方も多いかと思います。今回は災害の発生後にお勧めしたい活動をメンタル(ここでは心構えや心の持ちようを意味しています)も含めてご紹介したいと思います。

私のように仕事で防災について関わっていると普段から災害について考える機会が多いのですが、一般の方は普段から災害や防災について考える機会はあまりないかと思います。防災訓練や防災関連のニュースや記事をきっかけにして防災について考える事が多いのではないでしょうか。

防災関連の確認・点検

これらの機会に加えて、地震が発生した場合には被害のある・なしに関わらず「防災関連の確認や点検を行う」ことをお勧めします。(被害がある場合は、救助や手当て、避難等を優先した上で、確認や点検を行ってください)

<個人>防災グッズの確認と避難計画

個人・家庭の場合は「防災用品の中で賞味期限や使用期限のあるもの、消耗品等の確認を行う」「自宅の周辺や避難ルートの被害を確認する(被害確認と兼ねてもOKです)」といったものがあります。

<企業>マニュアル・名簿の更新

企業・団体の場合は上記に加えて「マニュアルや名簿、掲示物が古くなっていないか」「行方不明の備蓄品はないか」といった確認も有効です。
こういった「災害が起きた後もさらに災害に備える」考え方をお勧めするのは、熊本地震だけでなく東日本大震災でも同様のケース(前震に相当する地震が発生している)という記録があるためです。2011年3月11日の東日本大震災の前、3月9日11時45分にはマグニチュード7.3、最大震度5弱の地震が発生しています。

必ず前ぶれとなる地震が発生するわけではありませんが、先日(3月29日)に政府より南海トラフ地震が部分的に発生した場合を想定し事前避難を一定期間行う等のガイドラインが公表されました。

内閣府:南海トラフ地震の多様な発生形態に備えた防災対応検討ガイドライン(第1版)

政府としても、前兆の可能性のある地震活動が発生した場合、予防的な避難や対応が死傷者を減らすために有効という方向性を示しています。このような点からも『一度災害が起きたからと言って、同じ場所で災害が起きないとは言えない。』という考え方で災害に向き合うことを強くお勧めします。