あけましておめでとうございます。
年末年始の恒例行事といいますと、皆さんは年末の大掃除や年始の挨拶などが浮かぶかと思います。今回は個人的にここ10年近く続けている「備え」をご紹介したいと思います。
私は年末年始のまとまったお休みを利用して、パソコンなどIT機器のバックアップを行っています。バックアップ(データのコピー)があればパソコンの故障やデータの破損が発生しても復旧できるため、ダメージを最小限にできます。災害リスクの高い自治体等では庁舎内でのバックアップだけでなく、さらにデータをコピーし遠隔地に退避させて大規模災害に備えています。(自治体の場合は遠隔地で暫定業務を行う想定もあります)
年末年始バックアップで行ったこと
たまたま昨年後半にバックアップ用の外付けハードディスク(HDD)のうち1台が不調のため引退となりました。さらにWindows7のサポート終了が1月に迫っているため、外付けHDDのデータ整理とWindows7マシンを10にアップグレードする作業を一気に行いました。(このため、パソコン以外の機器は次のまとまったお休みにバックアップする予定です)
作業は大きく分けて下記の5段階になりました。
- 外付けHDDの置き換え。(旧HDDから新HDDへの全データコピー)
- 外付けHDDの容量UPにより、第二バックアップ(バックアップのさらにバックアップ)のHDDが容量不足となり1台買い増し。
- メインのノートパソコン内の仕事やプライベートで作成した全ファイルのバックアップ(1.2.の両方へコピー)
- 他の外付けHDDや作業中USBメモリから2.のHDDへ全ファイルをバックアップ
- Windows7を10にアップグレード(メインのノートパソコン)
※1、2、5は今回のみの臨時作業(4~5年に1回は発生するものです)
普段のバックアップ
- 文書ファイル(Word、Excel、PowerPoint等) → 月1回バックアップ
- 画像・動画(主にカメラで撮影したもの) → 帰宅時にまず二重化(カメラ内のメモリーカード+パソコン内)+月1回バックアップ
- 記録ファイル(電子交付された明細や領収書) → 月1回バックアップ
- 設定ファイル → 設定内容はPDFやテキストファイルで記録(ファイル単位ではバックアップしない)
コンピュータマシンの注意点まとめ
最後にIT技術者として個人的な経験から思うところをまとめてみました。(これらは今後の技術進歩で解決されるかもしれません)
- ハードディスクは数年で壊れることがある。信頼性が高いのは長くて5年程度。
- USBメモリやSDカードにも寿命がある。静電気などで突然壊れることもある。
- 自動化や同期は想定外の動作が起こった場合、データが失われる恐れがあるため手動バックアップと組み合わせる。
- SNSやオンライン上の共有サービス等を画像の保管場所や備忘録として使うテクニックは、検索性が悪かったり情報流出の事故があったりと個人的には積極的にお勧めできない。(多少費用が発生しますが、しっかりしたクラウドサービスを利用することをお勧めします)
皆さんもIT機器のもしもに備えてバックアップを取ってみてはいかがでしょうか?
本年もどうぞよろしくお願いいたします。