懐中電灯は災害時の必須アイテム。照明器具の代替品として欠かせませんが、直線的に一部しか照らすことができないのが難点です。でも実は、ちょっと一工夫すれば、その明かりを簡単にランタン風に変えることができます。
災害時は、限られたアイテムで上手にやりくりしていくことも重要です。
身近なものをプラスするだけでできる、懐中電灯の便利な使い方を紹介していきます。
Contents
アルミホイルを使って光を反射
アルミホイルを軽く丸めてしわをつけたら、やぶらないようゆっくり広げ、壁や天井などに貼り付け、懐中電灯で照らします。写真撮影などで使われるレフ板の要領です。しわしわのアルミホイルに光をあてることで、懐中電灯の直線的な明かりを拡散させることができます。
参考サイト:ESSE online
懐中電灯の光を白い壁やカーテンなどに反射させるだけでも、間接照明となり、直線的な灯りを柔らかくするのに効果的です。
冷蔵庫やタンス、ポスターなど、部屋の中にある「白いもの」を日頃から把握しておき、非常時には白いものに懐中電灯をあててみるとよいでしょう。
レジ袋やペットボトルを使ってランタン風
身近なものを使って懐中電灯の光をランタン風にすることができます。
※警視庁警備部災害対策課公式Twitterで公開している方法になります。
半透明の白いレジ袋を被せる
懐中電灯を立てて置き、半透明の白いレジ袋を上からふんわりと被せて、持ち手部分でしばるだけです。
半透明の白いレジ袋に光が反射することで、ランタン風の柔らかな灯りに変えることができます。懐中電灯が自立しない場合は、コップなどに入れて支えましょう。
注意点
白熱電球に直接レジ袋を被せることは絶対しないでください。
白熱電球は熱を帯びるため、火災の原因になります。
水の入ったペットボトルを乗せる
懐中電灯を立てて置き、その上に水の入ったペットボトルを乗せます。水に光が乱反射することで、ランタン風の灯りになります
柔軟剤や入浴剤などを極少量入れて中の液体をほんのり白濁させると、柔らかい光にすることができます。
参考サイト:警視庁警備部災害対策課 on Twitter
参考サイト: 警視庁ホームページ「ペットボトルで簡単ランタン」
ケミカルライト(ルミカライト)でも応用可能
水に光を乱反射させる方法は、コンサートなどで使用されるケミカルライト(ルミカライト)でも応用可能です。
ケミカルライトは化学反応によって発光する、電池不要の使い捨てライトです。ほとんど発熱せず、毒性や引火性がないため、屋内・屋外問わず安全に使用することができるといった特徴があります。(発光時間は商品により様々です)
防水性もあるため、ケミカルライトをペットボトルなどに入れて水を注げば、簡単にランタン風の明かりにすることが可能です。
下記の防災セットには「ルミカライト」が含まれており、軽量・長時間発光でおすすめです。
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<h3>注意点</h3>
ケミカルライトが破損した際は、中の液体に直接触れないよう注意してください。
また、液体が目に入った場合はこすったりせず、すぐに水で洗い流してください。
参考サイト:ESSE onlin
参考サイト:仙台市ホームページ「カラフル防災ランタン
まとめ
災害に備えることは重要ですが、避難する際はできるだけ身軽な状態で移動する必要性も生じます。
大きな懐中電灯を持ち運ぶより、小さな懐中電灯や電池不要のケミカルライトを複数所持していたほうが発災直後は便利かもしれません。
限られたアイテムをいかに上手に使うか、柔軟な発想力をもって災害に備えましょう。