ローリングストックとは?日常備蓄での方法やメリット、上手な備蓄のポイントを解説

いつ起きるか分からない災害に備え、家庭での備蓄を検討している、またはすでに備蓄をしているという方も多くなりました。災害時に必要となる食料や水を、保管スペースや賞味期限などの面から効率よく備蓄できる方法として、注目されているのが「ローリングストック」です。今回の記事では、ローリングストックとは何かに加えて、日常備蓄でのローリングストックの方法やメリット、上手な備蓄のポイントを解説します。

ローリングストックとは?

ローリングストックとは、日常の食事で消費する食品を普段から少し多めに買い置きしておき、消費したら新しいものを買い足ししつつ一定量の食品を家庭で備蓄する方法です。

大規模災害の発生後には電気やガス、水道といったライフラインが寸断され、物流もストップしてしまう可能性が高いです。災害時に食料品が手に入らなくなってしまうと、せっかく災害から命を守れてもその後の避難生活に支障が出てしまいます。

災害への備えには「非常食」や「防災食」といった火や水がなくても食べられる食品があります。非常食や防災食とともにローリングストックを活用し、日常の食品からも備蓄の幅を広げることに役立ちます。

ローリングストックにおすすめの食料品リスト

ローリングストックでの備蓄に適したおすすめの食料品は以下の通りです。

・レトルト食品(カレールー、パスタソース、おかゆ、パックごはん、ハンバーグなど)
・缶詰(鯖缶、ツナ缶、やきとり缶、フルーツ缶など)
・インスタント食品(カップラーメン、味噌汁、カップスープなど)
・栄養補助食品(飲むゼリー、クッキー、高カロリードリンクなど)
・お菓子(せんべい、ポテトチップス、チョコレート、あめ、羊羹など)

また、災害1日目に消費することを考えれば野菜や果物などの生鮮食品や冷凍食品もローリングストックでの備蓄が可能です。

ローリングストックの方法と備蓄量の目安

ローリングストックは以下の方法で行います。
1.ふだんの買い物で食料品を多めに購入する
2.ふだんの食生活で賞味期限の古いものから消費する
3.消費した分を買い足す
※1~3を繰り返して備蓄する

災害発生に備えて家庭で備蓄しておくべき水・食料品の目安は最低3日分、できれば1週間分です。家庭で用意している非常食や防災食+ローリングストックでの食品で、必要な分の食料品を備蓄しましょう。

ローリングストックのメリット

ローリングストックを活用することで得られる、さまざまなメリットを解説します。

賞味期限・消費期限切れを防げる

災害に備えて食料品や水を備蓄していたものの、いざ使用しようとしたら「賞味期限や消費期限が切れていた」ということも。せっかくの備蓄品も賞味期限や消費期限が切れていれば使用できません。ローリングストックは日常生活で食材を消費しつつ備蓄する方法のため、賞味期限や消費期限切れを防ぎながら備蓄ができます。

家族分の非常食や防災備蓄の賞味期限や消費期限チェックの手間も軽減できます。

ふだん食べているものを災害時に口にできる

ローリングストックは、常温で保存できるレトルトやインスタント食品をはじめ、ふだん食事として活用しているものを災害時の備蓄として使用する方法です。災害発生時も非常食や防災食といった味気ないものだけでなく、日常生活で食べているものを口にできることで安心感にもつながります。

また、ライフラインや物流の停止により長期間食品が手に入らない状態が続いても、ローリングストックをしておけば避難時の食事のバリエーションを増やせます。

赤ちゃんの離乳食や高齢者の方の介護食なども、ローリングストックを活用すれば備蓄可能です。

好きなものを備蓄できる

ローリングストックは、日常生活での食材を防災備蓄として活用する方法です。備蓄する食材に制限はありません。自分の好きなものを備蓄できるのもローリングストックのメリットです。

好きな味のレトルトや、お気に入りのメーカーのインスタント、お菓子などを備蓄することもできます。

上手なローリングストックのコツ


ローリングストックを活用して上手に備蓄をするためのポイントを解説します。

古いものから順番に消費する

ローリングストックを含め家庭での備蓄の鉄則ですが、備蓄した食品は古いものから消費しておくようにしましょう。定期的に消費期限や賞味期限をチェックすると安心です。

手前取りができる備蓄レイアウトにする

食材を買い置きしたときに、ついつい新しいものを手前に置いてしまっていませんか。新しいものは奥に、古いものは手前に配置し古いものから消費できるレイアウトにしましょう。

古い食材と新しい食材の入れ替えが面倒と感じるときには、横一列のレイアウトもおすすめです。右から古いものを設置し、右側から消費するようにすれば自然と古いものから消費できるようになります。

カセットコンロや水なども一緒に用意しておく

ローリングストックで備蓄したレトルトやインスタント食品は、そのまま食べられるものを除き加熱調理が必要なものがあります。ライフラインが止まってしまう可能性を考え、カセットコンロやカセットボンベ、水も一緒に備蓄しておきましょう。

日用品の備蓄にも応用する

ローリングストックは、食料品や水の備蓄だけでなく、以下のような災害時に活用できる日用品の備蓄にも活用できます。
・ティッシュペーパー
・トイレットペーパー
・ウエットタオル
・乾電池
・使い捨てカイロ
・ラップ
・マスク

また、車のガソリンはつねに満タンにする、寒い季節には灯油を多めに備蓄するといったことをしておくとより安心です。

災害時に必要となるものも忘れずに

ローリングストックは災害時の食品や水の備蓄に有効な方法ですが、災害発生時自宅が危険となり避難を余儀なくされる場合があります。さらに、在宅避難時ライフラインがストップしたとき、食事だけでなく「トイレ」にも困ってしまいます。水道が止まると、トイレが使えなくなるためです。

ローリングストックでの備蓄に加えて、避難所へ行く場合の携帯食料や非常食、在宅避難用の防災トイレなども家族分しっかり備蓄しておきましょう。

自宅避難で準備しておくべき防災グッズについては、以下の記事で詳しく解説しています。
防災グッズに絶対必要なものを自宅避難・持ち出し避難に分けて解説

ローリングストックを少しずつはじめてみよう

ローリングストックの概要や備蓄におすすめの食品リスト、備蓄の方法やローリングストックのメリット、上手な備蓄のコツを解説しました。災害に備えた備蓄、と言うと少しハードルの高さを感じる方もいるかもしれませんが、ローリングストックは日常的に消費している食品を多めに買い置きしながら備蓄ができる方法です。少しずつローリングストックをする習慣をつけて、災害への備えをはじめてみませんか。

初めて防災用品を購入する法人様へ

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