夏の防災は虫除け対策必須!虫と向き合う方法について

防災について考える中で、避けて通れないのが避難所や避難生活です。体育館や公共施設での避難生活は共同生活に近い形となるため、現状での新型コロナウィルス(以下、新型コロナ)の影響下では「人と人の距離をとる」「人との接触を減らす」「換気を行う」といった、従来の避難所の運営では想定されていなかった対応が求められています。
(消毒は感染症対策の一環として推奨されておりましたが、現状ではより厳格な対応が必要となりました。)

今回は換気によって起こりうる事を想定したいと思います。

換気そのものは良い事なのですが、夏ならではの問題として蚊など虫の問題があります。虫対策を行った換気装置があればベストなのですが、おそらく病院や食品工場など衛生レベルの規制の厳しい場所でもない限り、このレベルは難しいと思います。換気と虫の侵入はセットと考えておいた方が良いでしょう。

虫は伝染病を媒介することもあるため、単に不快だからとか気持ち悪いから(=我慢できる)という発想は危険です。そこで各自で備えておきたい虫対策をご紹介します。

虫対策として①~③のカテゴリーに分けて考えます。

虫を近寄らせなくする

薬剤を周囲に広げるもの

室内虫よけスプレー

殺虫能力を持ったものもあり、部屋の広さによっては有効です。
(苦手な方もいるので注意が必要です。部屋の広さが想定されているので、体育館等では効果に十分な効果が得られない可能性も)

電池式蚊取り機乾電池で動くものが大半で、専用の薬剤カートリッジから薬剤を放出します。便利ですが広い範囲をカバーできるものが少ないため、個人が身に着ける虫よけと考えると良いでしょう。(使用時間にもご注意を)

蚊取り線香

古典的ですが火気がOKであればぜひ使いたいところです。煙の流れで効果の出ている場所と、そうでない場所が一目で分かることもメリットだと思います。

服や体に付ける薬剤

虫よけスプレー

殺虫効果はないため、虫を追い払う程度の効果です。また、苦手な方もいるので注意が必要です。

ハッカ油

こちらも古典的ですが、独特の匂いさえ気にならなければ、天然由来ということで人気もあります。天然ですが刺激成分として苦手な方がいらっしゃるかもしれません。

虫に刺された場合

虫刺され薬を用意することになりますが、液体・軟膏など色々あります。肌に合う・合わないがありますので、普段使いと同じものを防災用にも準備することをお勧めします。

※ハチなど危険性の高い虫の場合は、速やかに救急車を呼んで処置を受けてください。

皮膚の露出を減らす

服の上から蚊に刺されることもありますが、皮膚がカバーされていれば、虫刺され等から保護してくれます。ただし、暑さなどの状況によっては体調を崩す恐れがあるので、体の放熱や冷却とバランスをとってください。

これらのパターンから、私の備蓄はと言いますと、防災訓練やキャンプなどの野外の活動を想定して下記のような対策を状況によって組み合わせています。(避難する際に持ち出せば、避難所でも使える想定です)

虫よけスプレー、電池式蚊取り機、蚊取り線香(火気がOKな場合)

基本的に動き回る前提のものを選んでいます。蚊取り線香は普段使いがあるので、大容量のものを買い置きしています。(ローリングストック)

スティックタイプの虫刺され薬

蚊をメインに考えて、このタイプが手軽に使えるので切らさないようにしています。

長めの靴下、長そでの羽織もの

多少暑くなりますが、着替えの1つとして用意します。また足首からの虫の侵入を防ぐために、予備の靴紐でしばる場合もあります。

今回は防災用品というよりも、生活用品の分野でホームセンターやドラッグストアで手軽に手に入ります。少し目線を変えて商品を見てみると、ご家庭の防災備蓄のレベルアップにつながりますので、ぜひこの夏は虫対策コーナーへ。

初めて防災用品を購入する法人様へ

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