災害時は日常生活とは異なり、いつもあるものが不足する想像しにくい世界です。水や食料のように足らなくなることが分かりきっているものもあれば、トイレのように不可欠だけど忘れがちなものもあります。
今回はこんなものを備えておくと良いという防災グッズをご紹介します。
やっぱり水はとても大切
今、私たちが暮らしている日本は大変災害が世界的に見ても非常に多い地域ですが、一言で「災害」と言っても火山の噴火・地震・津波・天候など様々なモノがあります。私たちが日頃身近な災害は、台風や地震が考えられる方も多いでしょう。記憶に新しい1995年の阪神淡路大震災や2011年東北大震災・2016年の熊本地震などの地震災害や降雨による河川の氾濫による水害があります。これら災害避難生活時に真っ先に必要になってくるもの、それは水です。
人間は1日に3Lの水が必要とされています。現在1.5Lペットボトルが普及しておりますので、1人当たり最低2本となります。最低3日間無補給状態で救援を待つ事が出来るのが最善とされております。
普通に売られているペットボトルの水は、保存期間が1年~2年ほどですが、防災備蓄用の保存水は、製造過程で高温殺菌処理などをしてから容器に密封されているため、ミネラルウォーターとは異なり5年~7年ほど保存しておくことが可能です。
純天然アルカリ保存水 7年保存(500ml×24本)
普通に売られているペットボトルの水は、保存期間が1年~2年ほどですが、防災備蓄用の保存水は、製造過程で高温殺菌処理などをしてから容器に密封されているため、ミネラルウォーターとは異なり5年~7年ほど保存しておくことが可能です。
食料ももちろん重要
この他に必要な物は、食料です。備蓄期間が長期間で、熱源も必要としないおいしいアルファ米をつかった調理食も多く販売されていますので、これらを一度じっくり吟味してみるのもいいです。また、お子さんの離乳食やビスケット・パンに至るまで様々な物が缶詰にされ保存期間も1~5年と幅広くありますので、非常食=乾パンという時代は過ぎ去っています。ご家庭や職場で避難訓練がてら試食してみることをお勧め致します。
ここまでは一般的に思いつく範囲だと思いますが、是非準備して頂きたいのが、果物や魚類肉類の調理済み缶詰です。避難生活となるとどうしても不足してくるのがビタミン群やミネラル群といった栄養素です。そこで、一般的に市販されているものでも2年ほどの保存期間がある缶詰を準備しておくことで、ビタミン不足による疾患の予防や疲労回復に加え甘い物や味がしっかりしたものを口にできることでリラックス効果も得ることができます。
困ったことランキング第一位トイレ
避難所生活や自宅を片付けながら過ごす場合、非常に厄介な事案は、「トイレ問題」です。その場で用を足す方も実際少数ですがいます。しかし衛生的にも悪く周囲に迷惑を与える結果となりますので、是非「携帯トイレ」「簡易トイレ」を用意ください。洋式タイプの腰掛式の物や凝固剤が入っていて匂いが気にならないタイプもありますし、防災グッズとしてではなく登山用品として販売している物もありますので防災バックに入れておいてください。
以上のアンケート結果から、「トイレは軽視されているが、無視できない問題」であり、「臭いで困り、消臭性の高いトイレが良い」ことが分かります。
災害用トイレ処理セット「マイレット」は業界の中でも抗菌性・消臭性が非常に高く、災害時に備えておくと助かる商品であることが分かります。
ラジオ、充電
これまで、「食」に関連した2項目について述べさせていただきましたが、次に重要なのは「情報」です。避難所に避難できた場合は大まかに行政や避難所の備蓄類の中に情報を得るためのラジオや衛星テレビ、電池やバッテリー・発電機などが備わっています。
しかし、個人的に車で身を寄せ合って避難している場合や1人から数名で孤立した場合にはこれらの充実した情報端末に頼ることが一切できなくなってしまいます。これを打開するために、必ず準備しなければならないのは、備蓄用の電池と携帯電話の充電器を1セットにしたものです。
現在、スマートフォン端末やタブレット端末が非常に普及しており、簡単に現在の北緯・経度が瞬時にわかります。これを利用して救助を求めたり、連絡を取るアイテムとして使うのはもちろんの事、情報収集のツールとしても非常に優秀です。
SNSを通して救出されたり被害状況を公的機関が調査することもありますので常時利用できるようにしておくためには、どの様な電池でも対応できるタイプの充電器と、どの様な型にも対応できるよう様々な大きさの電池がセットになったモノを準備してください。こうすれば、多くの電子機器を利用できたり配線の組み合わせ回路を組むことで使える製品が多くなることもありますので非常に重要なアイテムです。
この他に、防災ラジオとして懐中電灯などが一体になっていたり、手動レバーで発電できるようなモノがあれば更に万端となります。
怪我のための包帯
次に、災害時に発生する事柄として多い「怪我」です。負傷程度も様々で、裂傷や骨折や靭帯損傷などでそのままでは歩行ができなくなったり腕が使えなかったりする場合が大きく考えられます。通常、非常セットには包帯がいくつか入っていますが、メートル数も少なく本数も少ないため補充で多めに入れておくといいです。
包帯は案外丈夫にできており、三つ編みの様に寄り合えばロープの替りとして利用できます。救助時や物資の運搬時にも重宝しますしもちろん固定具としても本領を発揮致します。
万能で有名なサランラップ
これにもう1つ加えて頂きたいものが「サランラップ」です。先に述べました通り、非常に「水」は貴重となり洗い物が出来ません。この時容器にラップを巻いて食事をすれば洗い物が出ないという結果をもたらしてくれます。
この他に、裂傷の止血や破傷風菌などの感染を予防する応急処置としてサランラップで密封するように傷に巻き、その上から固定具・包帯を巻いて安静にしている方法もあります。包帯や布だけではなくしっかり固定したい場合や包帯を止めるものが無い場合でもラップ特有の密着力を活かして固定する方法もありますので、非常に万能なアイテムです。
この他、皮手袋やヘッドライトなど、羅列していくときりが無くなりますが、ハザードマップを参考にどのような災害にどれだけの範囲で準備しておくのかをしっかり意識することが、何よりの防災となります。また、防災セットも様々販売されておりますが、家庭や個人によって重視したいグッズは様々ですし、何よりギリギリの数しか入れられていません。
最後、何が必要で何が不要なのかを判断するのはご自身になります。ぜひ、想像力を働かせ、日常的に必要なものを考えてみましょう。