津波は東日本大震災でも甚大な被害をもたらしたことは記憶に新しいところでしょう。テレビのニュースでも、またインターネットでも繰り返し津波の映像が流れ、逆にトラウマになってしまった人がいるかもしれません。津波というのは恐ろしいものだと改めて痛感した人も多いでしょう。ただ、もしかしたらいまだに津波とはちょっと高めの波に過ぎないというように軽く考えている人もいますから、そういう人はまずはその認識から改める必要があります。

今回は「津波」について解説してまいります!

 

津波と普通の波の違いは?

津波とは「普通の波の高さがちょっと高いもの」とは根本的に異なります。それの違いは「水量」で、普通の波は水量はそのままで形が変形しているだけです。それに対して津波は水量自体が大きく増えています。言い換えれば、海の高さがそのままが「波」、海面自体が高くなることが「津波」となります

普通の波は、水が変形しているだけ

普通の波というのは、その名前のとおりではありますが風などのエネルギーによって海面が波打つようになり、そのエネルギーが海岸線に向かって伝播してくるものです。海岸線の先端部では波頭ができ、それが崩れるようにこちらに向かってくることにはなりますが、基本的にこちらにやってくるものは寄せては引くエネルギーであり、海水そのものが大量にこちらに向かってきているわけではありません。

海にはどうして波があるの?
台風が近づいてきたり、風が強いとき、波は大きくなります。このとき、何が波を大きくしているのでしょうか。答えは風です。風が強いから波が大きくなるのです。
ところが、まったく風のない日でも海の波はなくなりません。これは、波がとても遠くまでつたわる性質があるからです。波打ちぎわに風がふいていなくても、海の上のどこかでは、必ず風がふいています。そこでできた波が岸までつたわってくるのです。
海の上をふく風によって水面に凸凹(でこぼこ)ができて、それが波になるのです。
引用 サイエンスキッズ

波の高さが1メートルや2メートル程度のものは別に特に悪天候でなくても普通にありますが、この場合、海水全体が1メートルや2メートルの高さにまで盛り上がってくるのではなく、あくまで波のエネルギーが大きいために海岸線に打ち付けるときに波頭がそれくらいの高さにまでなっているに過ぎません。一旦その高さまで波が打ち付けた後は、次の波がやってくるまでの間、向こう側の海が見えているはずです。海の高さそのものは全く変わっていません

津波は、海面そのものが上昇している

これに対して津波とは、海面そのものが盛り上がっていると考えてください。寄せては引く普通の波とは根本的に違うのです。1メートルの波がやってきても次の瞬間にはすぐに引きますが、1メートルの津波がやってくるということは海面が1メートル高くなることにほぼ等しく、海抜1メートルまでの地域は全て海面下になることに等しいのです。もちろんその間に水の流れの強さによりあらゆるものを押し流していくことは間違いありません。

津波とは普通の波とは根本的に違う、恐ろしいものだということを理解した上で、一般的には津波は地震に伴って起こるものだということを知っておきましょう。例外中の例外として例えば海岸近くでの山崩れとか、極端な事例としては隕石の衝突なども原因となりえますが、9分9厘は地震によるものと考えて間違いありません。ただ、近くで起こったものだけが津波を引き起こすとは限りません。太平洋の場合、日本と反対側にある南米で起こったものであっても日本に津波被害をもたらすことはあります。この場合は到達までに1日といったレベルの長時間がかかりますから、ニュース等で情報をチェックしておけばよいでしょう。

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津波の対策は「とにかく高いところへ!」

海岸近くにいる際に揺れを感じたら、何はともあれ津波を恐れてください。とにかく高い場所に一刻も早く逃げることです。近くに高台があればそこに向かいましょう。あるいは、建物の上層部に避難するのも有効です。

ただし、いずれの場合でも常識を働かせるというか、五感を十分に働かせて身の安全を確保することが必要です。 というのも、先ほど述べたように津波はほぼ確実に地震に伴って発生します。高台に逃げるといっても、揺れのために土砂崩れや山崩れが起こりやすくなっているかもしれません。何が何でも高い場所を一気に目指すというのではなく、やはり何が最も安全かを自分自身で的確に判断する必要はあります。

建物の場合でも似たようなことが当てはまります。普通の一戸建ての住宅では、2階に避難したところで高い津波には耐えられない可能性が十分にあります。それこそ東日本大震災時の映像で見た人も多いでしょう。津波の到達高そのものは家屋の2階以下であっても、流れてくる水が物を押し流す力は相当なものです。一戸建ての住宅レベルでは、家ごと押し流される可能性は十分にあります。 鉄筋コンクリート造りで、3階か4階以上に避難できるのであればまず津波からは安全と思っても良いでしょう。相当に強い津波でも鉄筋コンクリート造りの建物を押し流すくらいの力はまずありませんし、よほど高い津波でも10メートルを超えることは稀だからです。ただ、これも五感を働かせることは重要です。

地震に伴って火災が発生しやすいことは誰でも知っているでしょう。万が一火災が発生すれば、当たり前のことですがわざわざ地上から建物の上層階に向かっていくような馬鹿な人はいません。そういう馬鹿な人に自分自身がなることのないようにする必要があります。 最近では、このような高台とか高層ビルが近くにない海岸近くでは、津波避難専用の塔が建設されていることもあります。自然は常に想定内とは限らず、むしろ想定外のことが起こるのが自然というものです。夏休みシーズンで海のレジャーに出かける人も多いでしょうが、もしいま揺れを感じたらどうするかを自分に問いかけてみることも必要でしょう。