地震が起きてから数日経つと物が買えなくなります。
今回の熊本地震で一番困ったのは「飲料水」でした。お店もほとんど閉まっていて、唯一開店しているコンビニは売り切ればかりで、自販機でも水は売り切れている状態でした。
食料も前震の翌日は普通に購入できましたが、本震後にはコンビニの棚に何も残っておらず呆然としました。今さらですが備えることの大切を身に染みて感じました。
最近の非常食は保存年数も長く、普段の食事としても代用できるのできちんと準備しておくと安心です。避難生活がどれぐらい続くのかわからないので可能な限り備蓄しておきたいですね。
避難所で待っていれば物資は届きますが、そもそも避難所では備蓄をしていないのかという疑問が出てきたので調べてみました。
防災倉庫とは
調べてみると「防災倉庫」というものを知りました。防災倉庫は広域避難場所に使用される小中学校、また町内会公民館に併設されていることが多いです。火災や震災、洪水が起きても被害を受けにくい場所に設けてあり、被害を受けないように頑丈な構造をしています。
大地震が予測される地域では企業で独自に防災倉庫を設置する所も多いです。
保管物資としてはポンプ、ホース、消火器、シャベル、ツルハシ、ハンマーなどの救出用具、天幕、簡易トイレ、ロープ、リアカー、筵、土のう袋、毛布、食料、医薬品、鍋、コンロ、浄水器、給水タンク、発電機、ライト、ラジオ、燃料、また炊き出し用に調理器具を備えている所もあるそうです。
防災倉庫の役割
防災備蓄倉庫は、使用する目的によって集中備蓄倉庫と分散備蓄倉庫に分けられています。
集中備蓄倉庫は非常食や救援物資などを保管し、支援体制や流通機能が整うまで避難所へ供給する体制になっています。分散備蓄倉庫は避難に必要不可欠な物資が提供できるように、各地域防災拠点に物資を配備しています。私が住んでいる熊本市では集中備蓄倉庫が24か所、分散備蓄倉庫が147か所あります。集中備蓄倉庫を設置している24か所の内、9ヶ所に合計860トンの水を確保しているようです。
私が熊本地震の時に避難した中学校には「防災倉庫」の設置はありませんでした。熊本市内のすべての避難所に防災倉庫を設置しているわけではないそうです。私が住む地区は避難所として使われた学校、公園は数カ所ありましたが、防災倉庫が設置されているのは2カ所でした。
食料や飲料水の不足、高齢者の避難生活を考えると、いつまで続くかわからない避難生活に防災倉庫がもっと設置されていればもう少し避難生活も快適に過ごせたのかなと思います。
活動の拠点となる防災倉庫
避難生活時にSNSを見ていると友人がいる避難所では物資や食料が足りなかったり、自分がいた避難所では定期的に届けられたりとかなり配給の差がありました。どこの避難所にも防災倉庫があれば、公平に必要な物資を手に入れることが出来たのではと考えます。
熊本地震の際、企業が防災倉庫を拠点にして復興活動を進めたともニュースでみました。活動の拠点ともなる防災倉庫。その存在は大きく、今後の備えに改善をきたす可能性があります。少しずつでも各避難所に防災倉庫が設置されることを願います。