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防災グッズの準備方法
いざという時のための防災グッズは準備していますか?日本ではここ20数年で、阪神淡路、新潟、東北、熊本と大きな地震に見舞われ、多くの人が被災しました。避難生活を余儀なくされ、その様子をメディアでも発信されたことにより、防災意識が高くなっている現代です。
防災グッズも数多く開発され、ホームセンターなどに行けば様々な防災用品が並んでいます。避難生活においてはどれも必要に思えますが、手当たり次第に用意しても、いざという時に運び出せないほどの量では意味がありません。非常時用の防災グッズは、一次持ち出し用と二次持ち出し用に分けて準備することが大切です。
非常時一次持ち出し品
一次持ち出しは、「地震の直後、状況が分からないがとにかく移動!」という状態です。ポイントは、明確な用途までは考慮できないが役に立ちそうなもので災害時の混乱対策というものが主な目的になります。

分かりますか?
身分証明書は「医療のため」ですし、「家族の写真」や「小銭」など、とにかく役に立ちそうで家族の安否を確認できるものが中心です。
前提として、まずは避難し、少し安定したら自宅に戻るための「つなぎ」になりますが、それでも「自宅に戻れない」または「戻るのに数日かかってしまう」場合を想定しています。
貴重品は必ず持ち運ぶ
- 現金(10円玉を多めに小銭で3000円程度)
- 身分証明書や健康保険証のコピー
- 銀行口座番号や生命保険契約番号の控え
- 印鑑、家族の写真など
身を守るもの。避難所は不便だと心得よう
- 懐中電灯(LED、または手巻き発電式)
- ヘルメットや防災頭巾
- ライター
- ロウソク
- 毛布
- 軍手
- ビニール袋
- 使い捨てカイロ
情報収集。災害時は情報が命
- ラジオ(電池は外しておく、または手巻き発電式)
- 携帯電話の充電器(電池は外しておく、または手巻き発電式)
- 予備の電池
- 油性ペン
衛生・健康に関するもの
- マスク
- トイレットペーパー(芯を潰して圧縮袋に入れる)
- ティッシュペーパー(箱から出して圧縮袋に入れる)
- ウエットティッシュ
- 簡易トイレ
- 歯ブラシ
- 救急セット(常備薬、ばんそこう、消毒液、包帯など)
- タオル
- 下着、着替え
食料品
- 飲料水(1人1日3リットルですが、重くならない程度に。二次持ち出し用にも用意しておく)
- 非常食
その他
- 紙おむつ
- おしりふき
- 生理用品
- 粉ミルク
- 哺乳瓶
- 離乳食
- メガネ
- 入れ歯など必要に応じて
二次持ち出し品(備蓄品)
避難物資が届くまでの間、被災後の生活の支えとなるものを物置や車の中に備蓄しておきましょう。トランクやキャリーバックなどに入れ、玄関や窓の近くの持ち出しやすい場所に置いておきます。
食に関するもの
- 飲料水(1人1日3リットル分)
- 食料(栄養補助食品・レトルト食品・缶詰・カップ麺・フリーズドライ食品、野菜ジュースなど)
- カセットコンロと燃料
- 食品用ラップ
- 多機能ナイフ
- 食器やスプーン
衛生・健康に関するもの
- 簡易トイレ
- 水の入らないシャンプー
その他
- ポリタンクやバケツ
- 新聞紙
- テント
- 寝袋
- ビニールシート
- ガムテープ
- 予備の電池
- ゴミ袋
- 雨合羽
まとめ~備えあれば憂いなし~
この様に必要な物は書き出せばたくさんありますが、一次持ち出し品は最小限にし、二次持ち出し品は日常備蓄として多めに備えておくことが重要です。実際に被災された方が「足りなくて困っていた物」と多くの声があったのは、生活水、簡易トイレ、生理用品、紙おむつ、粉ミルクなどです。過去の教訓に学んで、それぞれに合った防災グッズを考えましょう。