車内防災をはじめよう!社用車・営業車に備えておくべき防災グッズ12選を解説

社用車に備えておくべき防災グッズ

災害はいつ起きるか分かりません。社用車や営業車で外回りや帰社中の従業員が被災することもあります。地震や豪雨、豪雪といった災害だけでなく、事故により立ち往生してしまうこともあるかもしれません。車を運転中の災害や事故に備えた車内防災をはじめましょう。今回の記事では、社用車や営業車に備えておくべき防災グッズ12選を紹介します。

車内防災を行う重要性

社用車や営業車に防災グッズを備蓄することをはじめとした、車内防災に取り組むべき理由について解説します。

車中での被災に備える

従業員が社用車や営業車を使っている企業の場合、運転中に従業員が災害に遭遇したり、災害や事故による立ち往生に巻き込まれたりする可能性があります。企業内に防災備蓄を行うのと同じく、社用車や営業車に防災用品を車載しておくことで、従業員の命や安全を守れる可能性が高くなります。

分散避難に備える

感染症防止などの観点から、災害発生時に指定避難所以外のところへ避難する分散避難のニーズが高まっています。あらかじめ社用車や営業車に防災用品を備蓄しておくことで、社用車や営業車を分散避難時の避難スペースとしても活用できます。

社用車・営業車に備えておくべき防災グッズ12選

社用車・営業車に備えておくべき防災グッズは以下の通りです。

  • 保存食
  • 保存水
  • 携帯トイレ
  • 防寒・防暑グッズ
  • 充電グッズ
  • 衛生用品
  • 応急処置・救急用品
  • 作業用グローブまたは軍手
  • ライトや懐中電灯
  • ホイッスル、ペンライト
  • メモ帳や筆記用具
  • 脱出用ハンマー

それぞれの防災グッズをくわしく解説します。

保存食

乾パンや缶切り不要で開けられる缶詰など、食べやすく長期保存ができる食料を備えておきましょう。特に夏場の車内は高温となるため、高温状態でも長期保存ができる保存食や非常食を備えておくことがおすすめです。近年では、車載用として開発された保存食や非常食もありますので、活用する方法もあります。備蓄量の目安は3日間です。

車載用の非常食や保存食は、賞味期限も定期的に確認しましょう。賞味期限が近くなったら新しいものと入れ替えます。車載用の保存食や非常食の備蓄には、ローリングストックを活用するのも良いでしょう。

保存水

食料と同じく、3日分の保存水も備蓄しておきます。1日3L×3日分の水を車載しておきましょう。保存水も高温状態の車内でも保存できるものや、消費期限の長いものを選びます。熱中症対策として、夏の間は少し多めの保存水を備蓄するのもおすすめです。

携帯トイレ

災害時に断水してトイレが使えなくなったり、立ち往生してトイレへの距離が長かったりすることがあります。車内に携帯トイレを備蓄しておきましょう。備蓄量の目安は1人当たり1日5回分です。携帯トイレ使用時の目隠し用ポンチョなどを用意しておくと、より安心と言えるでしょう。

車載用の携帯トイレのおすすめ商品が、マイレットの「CAR-NI(カーニ)」です。ひと箱に5回分のトイレ処理セット、ウェットティッシュ、ポンチョ、マスク、ティッシュの5品をセットにしました。
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防寒・防暑グッズ

冬や夏、長時間車内にとどまることを考えて防寒・防暑グッズを準備しておきましょう。おすすめの防寒・防暑グッズを以下にまとめました。

防寒グッズ 毛布

ブランケット

防災用アルミシート

レインコート・ポンチョ

使い捨てカイロ

防暑グッズ ネッククーラー

冷感タオル

瞬間冷却剤

充電グッズ

情報収集や連絡手段などで、スマートフォンは必需品となります。以下のスマートフォンの充電を確保できるグッズを車載しておきましょう。
・車で充電できる充電コード
・シガーソケットで充電できるUSBバッテリー など

なおモバイルバッテリーも災害時のスマートフォンの充電に役立ちますが、高温下に長時間置いておくと発火や爆発の危険性があります。モバイルバッテリーは車載せず、使用する場合は常に持ち歩くようにしましょう。

衛生用品

衛生的な状態を保てるように、以下の衛生用品も車載しておきましょう。

  • ウエットティッシュ
  • トイレットペーパー
  • ビニール袋
  • 生理用品
  • 歯磨き
  • タオル

応急処置・救急用品

救急用品
災害時の怪我に備えて、以下の応急処置や救急用品を車載しておきましょう。

  • ばんそうこう
  • ガーゼ
  • 包帯
  • 消毒液(アルコールは避ける)

作業用グローブまたは軍手

作業をするときに手を保護する作業用グローブや軍手があると良いでしょう。

ラジオ付きライトや懐中電灯

夜など暗い場所で作業する場合、手元を照らすためのライトや懐中電灯を用意しましょう。また明かりがあれば、夜車内にとどまるときでも不安な気持ちが和らぎます。ラジオ付きのライトを選ぶと、ラジオから情報収集もできます。

ライトや懐中電灯は、乾電池式のものは避けましょう。車載している車が高温状態になると、乾電池が発火や爆発する危険性があります。手回し充電やソーラー充電、シガーソケットでのUSB充電式のものがおすすめです。

ホイッスル、ペンライト

車内に閉じ込められたとき、ホイッスルやペンライトがあれば救助の人に自分の存在を知らせられます。大声を出し続けると体力の消耗にもつながるため、ホイッスルやペンライトを車載しておきましょう。

メモ帳や筆記用具

メモ帳や筆記用具があれば、得た情報をメモしたり、安否確認に使ったりできます。車を離れて避難する場合に自分の氏名や住所、連絡先、家族や会社へのメッセージなどを残せる「伝言カード」としても活用できます。伝言カードを残して避難することで、あとで車を見つけた人が所有者を特定したり、家族や会社へ連絡したりといったことができます。

また、筆記用具は消えるボールペンは避けましょう。こすれや高温などで文字が消えてしまうことがあります。

脱出用ハンマー

脱出用ハンマーがあれば、車内に閉じ込められてしまったときにも窓をやぶって脱出できます。

社用車・営業車に積んではいけないもの

家庭や企業で備蓄している防災グッズの中には、車載用に適さないものがあります。高温状態となってしまう可能性のある車内では、爆発や発火の危険性があるためです。以下の防災グッズは、社用車や営業車の備蓄品として車載するのは避けましょう。

  • ライター
  • スプレー缶
  • カセットボンベ
  • 乾電池
  • モバイルバッテリー
  • アルコール消毒液

まとめ

社用車や営業車に防災グッズを備える重要性とともに、実際に備えておくべき防災グッズ12選を紹介しました。災害はいつ起きるか分かりません。企業の事務所や倉庫、工場の防災備蓄だけでなく、社用車や営業車にも災害への備えを行っておきましょう。

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