防災グッズの置き場所はどこ？一軒家とマンションでのポイントや注意点を解説

いつ起きるかわからない災害のために、日頃から防災グッズなどの備蓄を行っている家庭も多くなりました。ところが、避難時の持ち出し用と災害後在宅で過ごすための備蓄両方を準備するとなると、「防災グッズの置き場所がない」「家のどこに置いていいのか分からない」といった悩みを持つ方も多いかもしれません。本記事では、防災グッズの適切な置き場所や収納の工夫を、一軒家とマンションそれぞれで解説します。防災グッズの置き場所やスペース確保にお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
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防災グッズ、何をどれくらい準備すれば良い？

まず防災グッズは「在宅避難用」と「持ち出し避難用」の2種類を準備しましょう。

在宅避難とは、災害発生前後も自宅で生活できる場合、自宅にとどまってライフラインや物流の復旧までの避難生活を送ることです。ライフラインが使えるようになるまで、または物資が手に入るようになるまで最低3日間、できれば1週間分の防災グッズを備蓄しておきましょう。

持ち出し避難とは、自宅では命の危険が迫っているなどで災害によって自宅での生活が困難な場合、防災グッズを持ち出し避難所などの安全な場所へ避難することです。避難所へ無事にたどり着くために、さらに避難所で物資が届くまで生活するための防災グッズを用意しておきましょう。

在宅避難、持ち出し避難どちらが適切かは、災害の規模や種類、自宅の立地などの条件により都度変わります。そのため、在宅避難と持ち出し避難の2種類の備蓄を行っておくことが重要です。

在宅避難・持ち出し避難で用意すべき防災グッズや量の目安については、以下の記事でくわしく解説しています。
防災グッズに絶対必要なものを自宅避難・持ち出し避難に分けて解説

一軒家・マンション共通での防災グッズの置き場所のポイント

自宅が戸建て・マンションに関わらず、共通する防災グッズの置き場所や収納のポイントを解説します。

在宅避難用は防災グッズの種類によって分散させる

在宅避難用の防災グッズは、使用するときに取り出しやすい場所にあればどこでも問題ありません。ひとまとめにせず、以下のように備蓄する防災グッズの種類に応じて分散させれば保管管理もしやすくなります。

持ち出し避難用は、すぐに持ち出せるところに置く

持ち出し避難用に準備しておく防災グッズは、災害発生前後に迅速に避難できるように、すぐに取り出せる・持ち出せる場所に置いておきましょう。 おもな持ち出し避難用の防災グッズの置き場所の候補は以下の通りです。

一軒家での防災グッズの保管や備蓄の注意点

一軒家で防災グッズを保管・備蓄する場合の注意点を解説します。

浸水区域に該当する場合、在宅避難用は2階以上へ保管する

自宅の立地によっては、台風や豪雨などの風水害の場合に浸水の影響を受けてしまう場合があります。あらかじめハザードマップを確認し浸水の危険性がある場合は、在宅避難用の防災グッズは2階以上の場所で備蓄するようにしましょう。

持ち出し避難用は玄関から遠い場所には保管しない

持ち出し避難用の防災グッズは、自宅の外へ避難するときにすぐに持ち出せなければいけません。そのため、玄関から遠い場所には置かないようにしましょう。マンションの場合はワンフロアですが、一軒家は2階建て住居も多いため、玄関と防災グッズの間に階段を挟まないことも重要です。たとえば玄関とリビングが1階、寝室が2階にありリビングで過ごしているときに避難が必要となった場合、寝室まで持ち出し避難用の防災グッズを取りに行かなければいけません。非常時は気持ちも焦るため階段の昇り降りも危険です。

玄関や隣接している部屋、1階のリビングや寝室などに持ち出し避難用の防災グッズは置いておくようにしましょう。

マンションでの防災グッズの保管や備蓄の注意点

マンションで防災グッズを保管、備蓄する際の注意点を順に解説します。

マンションではベランダの保管は厳禁

在宅避難用の防災グッズは、収納スペースが確保できないなどの理由で室内での保管が難しい場合、外的要因による品質変化の可能性のないものなら、ベランダなどに設置したコンテナなどに保管することも可能です。ただしマンションはベランダが避難経路となっています。マンションの場合はベランダでの防災グッズの保管は避けるようにしましょう。

同様の理由で、自宅玄関前や廊下などの共有スペースでの保管もできません。

自宅が高層階の場合、車も置き場所として検討する

災害によってライフラインが止まってしまうと、マンションのエレベーターが使えなくなります。自宅がマンションの高層階にある場合、屋外にいるときに災害が起きると、持ち出し避難用の防災グッズを自宅まで取りに帰れなくなる可能性があることを覚えておきましょう。

自宅が高層階にある場合は、屋外で被災する可能性を考えて自家用車の中に防災グッズを備蓄しておく方法もあります。ただし車の中は夏は高温状態、冬は氷点下となることもあるため、熱によって性質が変化する水や食料、高温で発火の危険性があるモバイルバッテリーなどの保管には向いていません。外的要因による変化を受けない持ち出し用の防災グッズの保管は、車載もぜひ検討してみましょう。

たとえばマイレットでは、場所を取らないコンパクトな車載用の携帯トイレセットも多く取り扱いがあります。マンション高層階に自宅がある場合の持ち出し用防災グッズとしてはもちろん、普段はレジャーやアウトドアの際の携帯トイレとしても活用できます。

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まとめ

防災グッズの置き場所を一軒家とマンションの場合で解説しました。防災グッズは在宅避難用と持ち出し避難用の両方を準備する必要があり、それぞれ適切な場所で保管、管理しなければいけません。防災グッズの種類や性質を考えて、取り出しやすさやふだんの生活スペースを圧迫しないことなどを重視して備蓄を進めましょう。いつ起きるかわからない災害に備えて、防災グッズの置き場所や保管場所も見直しておくことをおすすめします。