年末年始の帰省や長距離の旅行などのプライベートな機会から、挨拶回りや商談などのビジネスシーンまで、12月・1月は車を長時間・長距離運転する機会が増えます。
しかし、運転中はすぐにトイレに行けない状況が多いにも関わらず、冬はさまざまな理由から「トイレが近く」なりがちです。「運転中にトイレに行きたくなったらどうしよう」「渋滞中に子供が我慢できなくなるかも」といった不安を抱えている方も多いでしょう。
本記事では、冬の長時間ドライブでも安心していただけるように、以下のポイントを解説します。
- 寒い時期にトイレが近くなるメカニズム
- 長距離運転前にやっておきたい「頻尿対策」
- 万が一の時に役立つ「車載用携帯トイレ」のおすすめ
事前の備えを万全にして、年末年始のドライブを快適に過ごしましょう。
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寒い季節になるとトイレが近くなる理由
冬は他の季節よりもトイレに行く回数が多くなったり、すぐにトイレに行きたくなったりする方も多いかもしれません。寒い季節になるとトイレが近くなる原因や理由をまずは解説します。
寒さで体温が奪われないように体が反応するから
人間の身体は寒さを感じると、体温が奪われるのを防ぐ反応として交感神経が刺激され、末梢血管が収縮を起こします。末梢血管が収縮することで体の血液量が増え、血流が巡ることで体温の低下は防げるものの、腎臓で作られる尿の量が増え、汗や水蒸気となって出る水分は減ることで、排出する全体的な尿の量が増えます。その結果夏と比較すると、冬は1日あたりの尿の量が数百ミリリットル以上増えることもあります。
寒さが膀胱の神経を刺激するから
膀胱に存在する尿意を感じる神経は、尿が溜まったときだけでなく、何らかの刺激によっても尿意が引き起こされます。寒さは尿意を感じる神経を刺激する要因のひとつのため、実際には尿があまり溜まっていない場合でも、冬は尿意を頻繁に感じることが多いです。
その他の尿意を引き起こす要因が強く出やすいから
寒さによって交感神経や尿意を感じる神経が刺激されやすくなることで、以下のような尿意を引き起こす要因を持っている方は、さらにトイレが近くなりやすい傾向にあります。
- 冷え性
- 運動不足
- 妊娠中
- 強いストレスを感じている
- カフェインを含む飲料(コーヒー、紅茶、お茶など)を多く飲む
- ビールをはじめとしたお酒を飲む習慣がある
- 降圧剤など利尿作用の強い医薬品を服用している
- 更年期障害、前立腺肥大、膀胱炎や尿道炎、糖尿病、尿道結石など頻尿の症状が出る疾患にかかっている
長時間・長距離車の運転をする前にやっておきたい対策方法や備え
冬は他の季節よりも尿意を感じやすく、車の運転中をはじめトイレにすぐに行けないときに尿意を感じてしまい、困ってしまう機会も多いと言えます。帰省や旅行、仕事などで長時間・長距離車の運転をする前にやっておきたい対策方法や備えを順に紹介します。
体を冷やさない服装を心がける
体が寒さを感じたり、体温が下がったりすると体は体温を上げようとするため、尿意を感じやすくなります。レッグウォーマー、アームウォーマー、ネックウォーマーなどで末端を温めたり、衣類や肌着で調整したりといった、保温効果の高い服装を選ぶようにしましょう。
飲食の内容を見直す
毎日口にするもののなかには、利尿作用の高いものもあります。以下のように運転前に食事や飲み物の内容を見直すことも、頻尿を抑えるのに効果があります。
- 水分摂取は適度に行う
- カフェインを含む飲料を飲むのを控える
- 温かい食事を取る
- 体を冷やすもの(冷たいもの、夏野菜など)は控える
- 過度なダイエットはしない
適度な運動をする
体を温めたり、頻尿を防止したりといった効果のある以下の運動もおすすめです。
- 大股でウォーキングする
- ストレッチをする
- 尿道括約筋を鍛える肛門を締める運動をする
- トイレに行きたいと感じたら10分ほど我慢して膀胱の蓄尿量を増やす
- 末梢の血流を改善するつま先立ちを繰り返す
生活習慣を見直す
以下のように生活習慣を見直したり、日頃の生活を心がけたりするのも、頻尿の予防に効果的です。
- 飲酒はほどほどにする
- ストレスを溜めないようにする
- 睡眠はしっかりと取る
- 入浴時はシャワーのみではなく、温かいお湯に浸かる
- 頻尿の原因となる病気、基礎疾患がある場合、早めに治療する
トイレの場所を把握しておく
長時間、長距離の運転前にあらかじめトイレの場所を確認しておきましょう。公衆トイレのほか高速に入る前に買い物のついでにコンビニのトイレに寄ったり、SAやPAの距離や場所を把握したりといった対策も有効です。
携帯トイレ(災害用トイレ)を車に積んでおく
いろいろな対策をしたものの、運転中にトイレに急に行きたくなってしまったり、同乗者や家族がトイレを訴えたりすることもあります。万が一のことを考えて、車に携帯トイレを積んでおきましょう。
携帯トイレ(災害用トイレ)は、自動車の中などトイレがない場所でトイレに行きたくなったときに用を足せるグッズです。災害発生時に水道が使えないときに活用する災害用トイレや非常用トイレなどをイメージする方も多いかもしれませんが、レジャーやドライブの際にも役立つ携帯トイレも販売されています。携帯トイレをあらかじめ車載しておくことで、急にトイレに行きたくなったとき、事故などで意図しない渋滞に巻き込まれてしまったとき、運転中に災害が発生したときなど、さまざまなシーンで活用できます。
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車載しておきたいおすすめトイレ製品3選
冬の帰省や年末年始の旅行、商談など長距離、長時間運転前にトイレ対策として車に載せておきたい、おすすめの商品を3つ紹介します。
ドライブトイレセットCAR-NI
以下がセットになった車載トイレセットです。
- トイレ処理セット:5回分
- ウェットティッシュ:1袋
- トイレポンチョ(男女兼用):1個
- ポケットティッシュ:2個
- マスク:3枚
軽量コンパクトな目隠しポンチョも同封されているため、いろいろなシーンで利用できます。トイレ処理セットの中に入っている袋の中に用を足し、凝固剤を振りかけるだけで素早く固まり、高い消臭、抗菌効果を発揮します。コンパクトサイズのため、車のダッシュボードに入れておいてもスペースを取りません。
ドライブトイレセットCAR-NI製品情報はこちら
おでかけトイレPOTON Ⅳ
以下がセットになった車載トイレセットです。
- 抗菌性凝固剤(7g):10袋
- 排便袋(PE製黒):10袋
- 組立便器(PP製):1個
- 目かくし用トイレポンチョ:1個
簡単に組み立てられる簡易便器がセットになっているため、小さいお子さんや高齢者の方の非常用トイレとしても活躍します。
おでかけトイレPOTON Ⅳ製品情報はこちら
アウトドアmini-10
以下がセットになったトイレセットです。
- 抗菌性凝固剤(7g):10袋
- 排便袋(PE製黒):10袋
- 持ち運び袋(PE製白):10袋
- ポケットティッシュ:2個
- ミニ便器:1個
用を足すのに必要な非常トイレセットがコンパクトにまとまっているため、車の中はもちろん、リュックなどの中に入れての持ち運びにも便利です。トイレのないアウトドアシーンなどでも活躍します。
アウトドアmini-10製品情報はこちら
まとめ
冬にトイレが近くなる理由とともに、長時間・長距離のドライブ前にやっておきたい対策方法を解説しました。冬場に長い時間車を運転する前には、簡易トイレの車載などの対策を行い、トイレの不安をなくして安全運転につとめましょう。
