災害の備え|vol.2 ~ライフラインとトイレについて~

ライターのくまきちです。

私は熊本在住です。今年の4月に熊本を襲った2度の地震。未だに余震も収まらず、また6月には記録的な豪雨も続き、被害にも襲われました。そう言った災害から私が学んだ出来事を改めて思い出しながらこれからの防災について考えようと思います。

熊本震災を経験して学ぶこれからの防災 Vol.1はコチラ

ライフラインがストップ・・・!!一番困ったのはトイレです!

地震が起こってから、一番困った事はライフラインがストップしたことでした。水、ガス、電気が使えず、普段は当たり前のように使えるものが使えないということがとても大変でした。今まで生きてきてこんな経験をしたこともないし、何とも言葉にはならないぐらいの出来事でした。幸いにも私が住む地区はすぐに電気が復旧し、自宅がプロパンガスであった為、ガスの復旧も早い方だったのですが、復旧までに時間を要したのが水でした。

食事、飲料水、風呂、洗濯、トイレ等、水がないと困る事は沢山ありました。その中でも一番困ったのがトイレでした。避難所の中学校ではトイレタンクに水が入っている間はトイレができましたが、タンクの水が無くなってからは簡易トイレを使用することになりました。職場のトイレは井戸水を利用していた為、短い日数でトイレを使用できたことが幸いでした。私だけではなく周りの被災者もトイレには困っていました。

簡易トイレを使用することには抵抗がありました。どうしても不衛生な印象が拭えなかったからです。

一番の理由はニオイです。排泄物のイヤなニオイが充満しているイメージがありました。ニオイの他にも毎日清潔を保つ為に行われる清掃が災害時では頻繁に行われないという点が衛生的に汚いという良くない印象をもたせました。また雨が降った日も数日あったので、余計に雑菌が繁殖し不衛生になっているのではと危惧しました。

ライフラインが復旧し気持ちも落ち着いてきた頃、自分が困ったことを解決する策はないのかと調べて、役立つと思ったのが「非常用トイレ」というものでした。

非常用トイレの重要性

震災後、防災グッズを取り扱っている量販店で非常用トイレを見かけたのですが、意外と身近に売っていたんだなと思ったのが率直な感想でした。普段は高速道路の渋滞時に使うぐらいしかの印象がなかったのですが、これは災害時にかなり役立つと今さらながら感動を覚えました。震災時だけではなく、アウトドアキャンプでも使えると書いてあったので日常的にも使う機会がありそうです。

またもっと調べてみると「非常用トイレ」は数種類あるそうで、確認しただけでも4種類ありました。どれも便器にセットできるタイプでポリマーシートタイプ、粉末凝固剤タイプ、タブレットタイプ、吸水タイプがあります。

「非常用トイレ」の価格は1回分で換算すると数百円ぐらいで買えるものが多かったです。

どれもホームセンター等や通販で購入が可能とのこと。

私の体験から言うとどれも燃えるゴミで出せて便利ですが、凝固剤を使って固めるタイプが一番良いと感じました。後処理が簡単で困らないと思いますし、衛生的に安心でトイレ空間も清潔を保てることが安心です。

どうしても非常用トイレが手に入らない時は・・・!?

日頃から非常用トイレを備えておく事が重要ですが、もし災害時に非常用トイレが手元になく、すぐに手に入れることが難しい場合は代用品でも対処できます。

主に、大人用オムツや新聞紙と黒ビニール袋で代用が利くそうです。また新聞紙は匂いを抑える効果もあるので、非常時のとっさの対応に良いかと思います。

自分が被災してみて初めて水とトイレというのは本当に大切なもので、なくてはならないものだと実感しました。非常用トイレを準備していなかったことを悔やみ反省しました。災害なんて自分には関係ないと思わないで日頃から防災の知識を蓄え、備蓄の準備をしておくことが大切です。

 

備えて損はないです。

日頃からの生活用水の備蓄

ポリタンクやペットボトルで貯めておく。災害時、簡易トイレや非常用トイレでしのぐことにはなりますが生活用水があれば清潔を保つ事も出来ます。

防災グッズの備蓄

非常用トイレだけではなく、最低限必要な物だけでも備えておくと安心です。地震直後は、食料だけではなく物を買う事自体が難しくなります。お店が被害を受けて開いていない事もありますが、買い占めや物が届かない事が考えられます。

常用トイレの備蓄

非常用トイレと一緒に備えていてほしいのは殺菌用のティッシュや殺菌用アルコールです。避難所の簡易トイレになると複数の人が利用するのでとても不衛生になってしまいます。いつも通りに水の利用ができれば良いのですが、災害時は水も満足に使えないのでウエットティッシュ等を備えておくと良いです。殺菌効果があるとノロウィルスや感染性の病気の予防にもなります。

私自身、今回調べてみて改めて知った事もあったので、次いつ地震が来ても困らないように足りないものは備えておこうと思いました。

皆さまもこの記事を読んで少しでも危機感を感じ、非常時に備えて頂くと幸いです。

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